白い魔女 vol.3

ネットでみつけたビアン小説

白い魔女 vol.3■

夢の森病院の駐車場に1台の車が進入してきた。
メルセデスの赤い車体は照明を舐めるように反射しながら、
一般外来の駐車場を通り過ぎ、職員専用のそれに緩やかな弧を描きながら入ってきた。
メルセデスは病棟に1番近い院長専用のスペースにバックから音もなく滑り込んだ。
赤いボディが真ん中からパックリと割れ、如月真弓がその手にベージュのコートとアイボリーのマフラーを掛けて降り立った。
0度近い外気の中を彼女は病棟に駆け込んだ。
そのまま4階に上がり長い廊下を歩く。
「ふふっ、今頃は雪絵が献体を……」
淫らな2人の絡みを想像しながら廊下を仕切る2枚の防音扉を抜け、院長室のドアに鍵を差し込んだ。
明かりは点けずにソファにバッグを置き、コートとマフラーをソファの背に二つ折りにして掛けた。
窓辺に歩み寄りカーテンを開ける。
院長室の窓から見上げる凍てつくような夜空に、蒼い大きな月が張り付いていた。
月明かりの部屋の中で大型モニターのスイッチを入れる。
手元のリモコンを操作するとソコに仮眠室の2人の姿が映し出された。
カメラは2台あり、一つは磔にされたゆかりの足もと側にあるテレビ中に、ちょうど斜め上からベッドを見下ろすようなアングルで、
もう1台は真上から見下ろすアングルで、天井の照明に仕掛けられている。
今モニターは天井からの2人を映していた。X字形に磔にされたゆかりの上に御堂が覆い被さり、その胸にむしゃぶりついている。
ゆかりが首を横に向け、切なげな顔でそれに耐えている様が見て取れる。

真弓はそれを眺めながらブラウスのボタンを外し、グレーの膝上のスカートから両脚を抜いた。
綺麗な脚線をストッキングが滑り、白い素足が姿を現した。
淡いピンクに小さな真紅のバラをあしらったブラとショーツが、真弓の肌の色によく似合っている。
ブラウスをハンガーに掛けると、隣に掛かっている水色の白衣をその上から羽織った。
白衣の胸元から胸の谷間が大きく見えている。

モニターの中では御堂が体を横にずらし、ゆかりに添い寝をするような形になった。
胸を舐め続けながら片手で乳首を摘み、もう一方の手がゆっくりと黒い茂みに近づいてゆく。
ゆかりは両脚をとじ合わせようと藻掻くが、膝が僅かに内側に向くだけだで開脚された角度は変わらなかった。

真弓はソファに浅く腰掛け白衣の前を割った。
胸を反らせ両手でブラの上から大きく揉みし抱いた。
そして細長い指をブラの隙間から滑り込ませ直接乳首を触った。
「あっ、あぁぁ〜」
微かな喘ぎと共に熱い吐息が漏れる。
目はモニターに釘付けになっている。
ブラをはずのももどかしげに真弓はそのまま乳房の上に押し上げた。
柔らかで張りのある乳房がシコった小指の先ほどの乳首と共に現れた。
10本の指が、その柔らかな乳房を下から押し上げるように食い込んだ。
真弓はモニターから目を離さずに、ソファの背に大きく反り返った。


隠しカメラの設置された仮眠室で、婦長の御堂雪絵が拘束されたゆかりを責めている。
煌々とした明かりの中で、二人の姿は院長室のモニターに映し出されていた。
このカメラのことは、真弓と御堂だけが知ってる秘密だった。
モニターを見ながら、真弓は院長室のソファで胸をまさぐりその綺麗な果実を摘んだ。

御堂の白い指が黒い茂みの上にヒトデのように張り付いる。
ヒトデの足は徐々に間隔を狭め一ヶ所に集まりながら、大きく開かれたゆかりの脚の間へと下りてゆく。
御堂は首を上げゆかりの顔を見つめ囁くように言った。
「さぁ、今度はココの検査よ」
「いやぁ、やめて御堂さん」
ゆかりは藻掻き続けるが、それは虚しい抵抗でしかなかった。

真弓はカメラの映像を天井の物から、ゆかりの足元側にある物に切り替えた。
ここからのアングルは、ゆかりのソノ部分を見るには好都合だった。
カメラにはズーム機能が付いており、モニターには御堂の指が鮮明に映し出された。
真弓の右手が淡いピンクのショーツの中に入ってゆく。
その指先はモニターの中の御堂と同じ位置にあった。

御堂はゆかりの熱く湿った部分を掌全体で覆い押し付けた。
強い圧迫感を感じた次の瞬間、その掌がフワッと浮き上がったかと思うと、
中指の指先が恥毛の奥に隠れた柔らかな花びらを割り、僅かに差し込まれた指先が、蜜壺の入口をなぞり始めた。
「ああっ、あぁぁ〜」
ゆかりの蜜をその指先に絡めながら、指はそれ以上侵入することはなかった。
ゆかりを真上から見下ろしている御堂は、その切なげな表情を見て三日月のように笑った。
御堂はゆかりの耳に口を寄せ、まるで内緒話をするようにそっと囁いた。
「もうヌルヌルよ。ゆかり。あなたの溢れそうな甘い蜜、とっても熱いのねぇ、ゆかりの蜜は……」
「ああぁ、いやぁ、言わないで」
「だって、ほら、こんなに」
御堂はその濡れ具合をゆかりに実感させるように指を動かした。
そんなことをされるまでもなく、ゆかり自身が一番判っていることであったが、そうされることで一層現実味が増した。
「入れて欲しい? あたしの指が欲しい?」
「はっ、はい。欲しいです」
「そう、欲しいの? それじゃ、ちゃんとお願いしてみたら? 」
「えっ? そんな……」
「んん? ほらっ」
指先は時に第1関節までを差し込み、蜜壺の入口でクチュクチュと音を立ててなぞり続けている。
熱い蜜がその花弁から溢れ、銀の糸を引いてしたたり落ちる。
「言えないの? 言えないのなら、いつまでもこのままよ。ゆかり。いいの?」
「ああぁ、入れて、入れてください。ゆっ、指を、指を入れてください」


院長室で事の成り行きを見ていた真弓は、いつしかショーツに指を潜り込ませ、ピンクの真珠を指先で転がし、欲しいままに快感を貪ってた。
大型モニターにはゆかりのソノ部分を隠すように御堂の指が邪魔をしているが、
もはや真弓の体は連続して訪れる快感の波に翻弄され、虚ろな目はモニターから離れ、虚空を彷徨っている。
水色の白衣を割って綺麗な足が大きく開かれ、真珠を弄んでいた指はその蜜壺に浸された。
「あぁぁぁ〜、いいっ」
思い出したようにモニターに目をやると、ゆかりは未だに焦らされ続けている。
それに比べ自分は好きなように快感をコントロールし、いつでも逝くことが出来る。
奇妙な優越感の中、真弓はクライマックスに向かって昇り始めた。

御堂の指がなぞるゆかりの花びらの奥は、もはや快感の坩堝と化していた。
その中では灼熱のマグマのように淫らな蜜が煮えたぎっている。
その中にナメクジのようにゆっくりとした速度で御堂の指が侵入してゆく。
それは、今のゆかりにはもどかしすぎる動きだった。
「ああっ、早くぅ、もう焦らさないでぇ」
「中はどの辺が感じるの? 奥?」
「おっ、奥です。あぁぁ〜お願い……」
「なぁ〜にぃ?」
「いっ、1度逝かせて下さい」
「ふふふっ、逝きたいのぉ?」
「お願い。逝かせてぇ〜」
「さぁ〜どうしようかしらぁ?」
「おっ、お願いだから。逝かせて、逝かせて下さい」
「ふふっ、まだ検査はこれからよ。それに指は入れても逝かせるとは言ってないわよ」
「いやぁ、意地悪ぅ。あっ、ああぁ〜」
「ほら、奥まで入ったわよ。さぁ感じるのはどの辺かしらぁ?」
指はゆかりの中で上にしたに動き回り、そのポイントを探し回った。

「しっ、知りません。あっ、いやぁ、あっ、あっ」
「ここ? こっち? んん? 女の体は女が一番よくわかるのよ。あなたが言いたくなくても、ほらっ」
「あっ、あっ、いっ、いやぁぁ〜。やめてっ」
「体が教えてくれるわ。これだけ敏感な体だもの。必ずあるはずよ、快感が泉のように溢れてくる場所が。ほらっ、この辺はどう?」
「そっ、そこ、いやぁぁ〜。だめぇ、あっ、ああぁぁぁ〜」
「どうやらこの辺りみたいね。ということは……」
御堂の指先は猟犬のようにその場所を嗅ぎつけ、徐々にその範囲を絞り込みながらやがてその一点を探し出した。


「ふふっ、そう、ここね。判ったわ」
御堂は1度指を抜き、ゆかりの性感ポイントをカルテに書き込む。
「さぁ〜、検査を始めますよ。最初は弱く優しくね」     
御堂は妖艶な笑みを湛えながら再び指を差し込んだ。
「あっ、いやぁ、ああっ、あぅっ。だめぇぇ〜」
「んん? ほら、ここ、ここここ、ここでしょ?」
御堂はその指先に正確にポイントを捉え、擽るように指先を小刻みに動かした。
その動きは長年のキャリアに裏打ちされたような熟練した動きだった。
「ああぁぁ、いやぁ、だめぇ、いやぁいやぁぁ〜」
「んん〜感じるでしょう。ここを責めると一際締め付けるわねぇ、ゆかり」
「いやぁ、恥ずかしぃ」
朱に染まったゆかりの体温が更に1度上がったように赤みが増し、その唇からは熱い吐息が漏れ続けた。
御堂は蜜壺の中の1点を集中的に執拗に責めている。
「少し強くしてみましょうか。ほらっ、これ位は?」
「あうっ、ああぁぁ〜ああぁ〜。いいっいいっ、ひぃぃ〜」
ゆかりの全身がシフトアップしたように快感が加速した。
自由を奪われたゆかりを好きなように弄ぶ御堂は、恍惚とした表情を浮かべている。
「これ位もイイみたいねぇ、ゆかり。んん? ほら。ほらほら」
「ああっ、いやぁ〜だめぇ〜。ああぁぁ〜だめっ、やめてぇやめてぇぇ〜。ああっ、いっ、逝くぅぅ〜、逝くぅぅ〜、逝きそうぅぅ〜」
「んん〜まだまだ。まだ逝かせないわよぉ〜。このままじっくりと時間を掛けてあげる。」
「いやぁぁ〜逝かせてぇ、ああっ、逝くぅ〜逝くぅ〜逝ちゃうぅぅ〜」
「ほぉ〜らぁ〜ここが境界線ねぇ。どう? 逝けそうで逝けない境界線を彷徨う気分は? まだまだ続けるわよぉ。ほらっ、ほらほら」
絶え間ない指責めに、自分の意志を離れ暴走してゆく体をゆかりはどうすることも出来なかった。
今や完全に御堂の指1本に体を乗っ取られていた。
御堂は大きく脚を広げたゆかりの横に座り、その股間に右腕を伸ばしている。
横に座っているのは隠しカメラを遮らない配慮からだった。
御堂はチラっとカメラに目線を送った。

院長室で隠しカメラのモニターを見ながら快感を貪った真弓は、ソファから立ち上がると、髪を治し白衣の前を整えた。
院長室の隣は休憩室、その隣が2人のいる仮眠室になっており、この3つの部屋は廊下に出ることなく行き来が出来る。
ドアを開け隣の部屋に入る。白衣のボタンを留めながら休憩室を歩き、
仮眠室のドアの前に立った。中からゆかりの喘ぎ声が聞こえる。
音を立てないように細めにドアを開け中を覗き込んだ。