白い魔女 vol.7

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白い魔女 vol.7■

蜜壺を満たした黒いバイブがくねりだした。
それは強烈な排泄感に責めたてられている直腸までも刺激し、更なる苦痛を煽り立てる悪魔のダンスとなってゆかりを苦しめ始めた。
「いやぁぁぁ〜やめてぇぇ〜。苦しいぃ〜おかしくなっちゃうぅ〜」
「んん? ほぉ〜らぁっ苦しいでしょう。んん〜辛い辛い。ふふふっ」
「ああっ、ああっ、だめぇ。もう、もうだめぇ〜。やめてぇ〜」
御堂は自らの手でもバイブを出し入れし、ゆかりを責めたてる。
「ほらっ、ほらほらっ、どう?」
「いやぁ、だめぇ。ねぇ、ねぇ、お願いだからもうやめてぇ」
「まだよ。まだまだ。じっくり虐めてあげる。ほぉ〜らぁ〜じっくりじっくり」
「ああっ、いやぁ〜苦しい。苦しいぃ」
そして御堂は空いている方の手で、ゆかりのアナルから延びているチューブを摘むとそれを強く引ぱった。
直腸内の風船が内側からアナルを押し広げるように力が加わり、より一層排泄感をつのらせる。
そしてチューブが伸びきったところでそれを緩めた。そしてまた引っ張る。
その間もバイブを操る手は休めない。
「ひぃぃ〜いやぁっ、」
「ほら、出ちゃうわよぉゆかり。ほらっ、ほらほら」
しかしどんなに引っぱても直径5センチに膨らんだ生ゴムの風船が出る訳もなかった。
そして御堂はチューブが滑らないように指に巻き付け、更に強くチューブを引いた。
今度は引いた儘にして緩めることはしない。
「くぅぁぁ〜いやぁぁ〜」
「ほぉ〜らぁ、もっと引いてあげる。ほらっ」
ゆかりのアナルは中から引き出されるように拡がり、まるで噴火口のように盛り上がった。
「あっ、あっ、いやぁぁ〜」
「んん〜まだまだ。バイブでこうやってかき回して、ほら、ほらほら、どう?」
チューブを引きつつもう一方の手で、バイブの角度を変えながら出し入れする。
黒い茂みの影から肉色の花びらをめくり上げ、蜜まみれのストロークを繰り返す。
「あうぅ。あうぅ。くぅぅ〜。ああっ、あっ、いいっ」
「ふふふっ、それじゃこれはどうかしらぁ、ほぉ〜らっ」
そのストロークをバイブの長さを目一杯使ったものに変える。
ズルズルと引き出され、ヌルヌルと挿入されるバイブ。
その裏で地獄の苦しみを生み出しているゴム風船。
ゆかりは苦痛という名の戒めと、快楽という名の鎖に繋がれた患者へと変貌していた。
苦痛と快楽の狭間で喘ぐゆかりの横に院長の真弓が立った。
その手にベッドで使ったローターと、家庭用のマッサージ器を持って。
御堂が腰を浮かして場所を作り、ゆかりの拡げた脚の間に二人で並んだ。
真弓はローターとマッサージ器のスイッチを入れた。
左手にマッサージ器を持ち、利き手にはローターを指先で摘んでいる。
そして二人の生け贄のようになったゆかりの蜜壺に、その両手を伸ばした。


まず真弓はマッサージ器をゆかりの下腹に当てた。
「いっ、いやぁぁ〜。くぅ、苦しぃぃ〜」
「苦しいわねぇ〜、ほぉ〜らっ、こうするともっと苦しいわよ。ほらほらっ」
真弓はマッサージ器を立てて持ち、下腹に突き刺すように押し付けると、輪を描きながら抉る(えぐる)ように動かした。
苦痛を煽る振動の下では、御堂の操るバイブが長いストロークを繰り返している。
「ひぃあぁぁ〜やっ、やめてぇぇ〜だめっだめっだめぇぇ〜」
「ほらっ、んん〜苦しい、苦しい。こうやって押し付けられると。堪らないのよねぇ〜ほらっ、ほらほら。んん? どう?」
真弓は更に強くマッサージ器を強く押し付け、その振動を内臓深くに伝えようとする。
そしてもう一方の手に持ったローターをゆかりの紅い真珠に押し付けた。
「ひぃぃぃ〜ああぁぁ〜ああぁぁ〜いいぃぃ〜」
何も抵抗できないゆかりを2人掛かりで責め嬲る快感に2人は酔っていた。
苦しみから解放させるも、更に苦しめるも、逝かすも焦らすも自分たち次第なのだ。
しかし2人の熟女は、生殺しの儘ネチネチとゆかりをいたぶった。
苦痛から解放することはせず、苦しみを長引かせ、その喘ぎを楽しんだ。
激しい排泄感に襲われているアナル。
そこに入れられた生ゴムの風船を引っ張りながら、バイブで蜜壺をかき回し、長いストロークを繰り返す御堂の両手。そして絶え間なく苦しみ続ける下腹にマッサージ器を押し付け、ローターで真珠を嬲る真弓の両手。まるで触手ように2人の腕がそれぞれの場所に伸び、その1本ずつが効果的な責めに徹していた。
「はぁぁ〜はぁ、はぁ、いっいやぁぁやめてぇ。もういやぁ。苦しいのぉ」
「まだまだ。まだ止めないわよぉ〜。ほぉ〜らっ、もっともっと」
御堂が妖艶な微笑を浮かべて楽しんでいる。ゆかりが苦しめば苦しむほど、その微笑は広がっていった。
「ああっ、いっ、逝きそうぅ。ねぇ、いっ逝きそうですぅぅ」
「んん? 逝きそうなのぉ? そう? それじゃ逝くと同時に、この風船を抜いてあげましょうねぇ」
「えっ? ああぁぁ〜なっ、何ですかぁ。あっああっ。あぁ〜いいぃぃ〜」
「ふふふっ、もう聞こえないのぉ? 逝くときにこのお尻のモノを抜いてあげるって言ったのよ」
「ああっ、でも、そんなことしたら……」
「そうよ。排泄しながら逝くのよ。ゆかり」
「いやぁ、そんなっ」
「ふふふっ、よぉ〜く見ててア・ゲ・ル」
「いっいやぁぁ〜。お願い。止めてそんなことぉ。」
「楽しみねぇ〜その時のゆかりの顔が」
快楽と苦痛の中で、ゆかりは羞恥の炎に包まれていた。


「それじゃ、そろそろ見せてもらいましょうか。逝くところを」
「いやぁ、ねぇ、待って。待ってお願いぃ。ああぁっ、だめぇ、ああぁぁ〜いいっ」
二人は念入りにゆかりを責めたてた。いつでも逝かせることの出来るところまで追い込むと、そこで焦らした。
「ふふふっ、逝きそうねぇ、ゆかり。んん? このポンプのねじを緩めれば、すぐに風船がしぼむわ。
そうしたら後は引き抜くだけ。あなたの逝くのに合わせてね」
「いやぁ、やめてぇ、抜かないでぇ」
ギリギリまで追い込まれているゆかりとは対照的に、御堂が余裕で言い放った。
「だめよ。見せてもらわ。ゆかりの逝き顔と排泄するところを。じっくりとね」
「その内容物の検査もしようかしらぁ。ふふふっ」
「いやぁ、やめてぇ」
「いいのよ。逝きたくなければ、我慢すれば。出来るものならねぇ」
真弓はマッサージ器とローターの調節を強くし再びあてがった。
今までよりも強い振動が襲い掛かり、ゆかりを苦痛の海に投げ込んだ。
「いやっ、いやっ、お願い。ああっ、あぁぁ〜いやっぁぁ〜苦しぃぃ〜」
「んん〜苦しいわねぇ〜。ほぉ〜ら辛い辛い。この儘よぉ〜ジワジワと……」
その横で御堂はバイブに角度を付け、苦しい下腹を抉るように抜き差しした。
「ほらっ、こうされると……んん? どう? ほらっ、ほらほらっ」
2人のテクニックはゆかりを寸止め状態で釘付けにした。ゆかりが逝くには、あと1歩。
あと1秒が足りなかった。
「ああぁぁぁ〜、逝く逝く。逝くぅぅ〜。ああいやぁ、逝かせてぇぇ〜」
「ほらっ、ここで。んん〜逝けないわねぇ〜。ほぅ〜らぁ〜もう1度よぉ〜」
「ああっああっ、いっ逝くぅぅ〜逝くぅぅ〜逝くぅぅ〜……ああぁいやぁ〜」
「ほら、もう1回よぉ〜ほらほら。んん〜逝きそう、逝きそう。ほぅ〜らぁ〜」
「ああっ、ああっ、もういやぁ、逝かせて下さいぃぃ〜ああっ、逝くぅ、逝くぅ」
「んん〜ここでじっくりと、ほぅ〜らぁ〜、逝きそう、逝きそう」
「ひぃぃ〜いっ、逝くぅ〜。逝くぅぅ〜。ああっ、ああっ、逝っちゃうぅ〜逝くぅ」
「まだよ。ほぉ〜らっ逝けない」
「ああっ、いやぁ、ああっ、まっまた逝きそうぅ〜。逝くぅ、あぁぁ逝くぅぅ〜」
「んん〜逝きそうねぇ。ほらもう少しで、ほぉ〜らっ逝く逝く。んん? どうしたのぉ〜? 逝かないのぉ? ゆかりちゃん」
「ああぁぁ〜いっ、いやぁぁ〜。逝きそうなのぉ、もうちょっとでぇ〜。あっ、ああっ、逝くぅ、逝くぅ、逝く逝く逝くぅぅぅ〜ああぁぁぁ〜」
ゆかりを絶妙に焦らしながら、御堂と真弓はそろそろ頃あいと見て、アイコンタクトを取った。
御堂はポンプのネジを僅かに緩め、少しずつ空気が抜けるようにした。
風船がしぼんでゆけば、自分が抜かずとも膨れあがった腹圧で排泄されるのは分かっていた。
そして2人は一気にゆかりを責めたてていった。
「ほらっ、ゆかり、とどめを刺してあげるわ」
「ひぃぃぃ〜、ああぁぁっ。いっ、逝くぅぅ、逝くぅぅ、逝くぅぅぅ。ああぁぁぁ〜
逝く逝く逝くぅ、逝っちゃうぅぅ〜あぁぁぁぁ〜」
ゆかりの下半身が大きく跳ね上がり、アナルからはその内容物と共に、ゴムチューブが勢いよく吐き出された。
バイブは強く締め付けられ、その全身は一瞬凍り付いたように固まり、そして崩れ落ちた。
ゆかりは強烈な快感のうねりに飲み込まれ、白い靄の中を漂う様な浮遊感に包まれた。

それからゆかりは、毎日のように二人に責められた。

指で舌でバイブで、ある時は焦らされ、ある時は何度も強制的に逝かされ、二人にその様子を観察された。


一部 完

白い魔女 vol.6

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白い魔女 vol.6■

蜜壺に滑り込んだ真弓の指は、その蜜を指にまぶすように蜜壺の中をこね回している。
思い出したようにゆかりの蜜壺が熱く濡れ始め、やがて淫靡な音を吐き出した。
カランから吐き出されるぬるま湯は、洗面器の7分目ほどで止められた。
御堂は慣れた手つきでガラス瓶から薬液を洗面器に適量注ぎ込んだ。
床のタイルに硬い音を立てて再び置かれたガラス瓶のラベルに、ゆかりは『グリセリン』の文字を、
そしてその横の置かれた浣腸器には、200mlまでの目盛りを読み取った。
その胸に不安と動揺が拡がってゆく。
「さぁ、大人しくしているのよ。お浣腸は初めて?」
「はい」
「そう。それじゃ最初は半分にしてあげるわね」
御堂はそう言いながら、浣腸器の先端を洗面器に入れた。透明なシリンダーの中に渦を巻いてグリセリン液が満たされてゆく。
浣腸器の半分までグリセリン液を吸い上げると、その先端を上に向けて指先で押さえた。
それを見て真弓は、その顔に微笑みを浮かべながら蜜壺から指を抜き、ゆかりの裏の窄まりにその蜜を擦り付けた。
御堂の持つ浣腸器が傾けられ、冷たいガラスの嘴がゆかりのアナルに差し込まれた。
「今度はどんな声で泣くのかしらぁ?」
その言葉が合図のように、体温よりも低く温度調節されたグリセリン液は、ゆっくりと流れ込み、ゆかりの直腸内を満たしていった。
「うっ、うぅぅ〜ん」
次第に高まってゆく圧迫感に、ゆかりの口からうめき声が漏れる。
「力を抜いてぇ〜。もうすぐよぉ」
火照りの納まりきらないゆかりの体に、新たな陵辱感が拡がってゆく。
やがてゆかりのアナルは全ての浣腸液を飲み込んだ。
「どう?。大丈夫?」
「あっ、はい。どうにか」
「そう、それじゃもう1本入れましょうか」
そういって御堂は洗面器から新たに浣腸液を吸い上げた。
今度は荒々しく吸い上げ、浣腸器の先端を素早くゆかりのアナルに突き立てた。
2本目は腹圧が高まっているためか、多少強引さを感じる注入の仕方だった。
「どう? まだ入るわねぇ」
「ああっ、くっ苦しいっ……ですっ」
「お浣腸してるんですから、苦しいのは当たり前です」
真弓が院長らしい口調で厳しく言いはなった。
「でっ、でも」
「ほら、あと少しよ」
御堂は妖艶な笑みをその顔に張り付けたまま浣腸器を押し続けた。
真弓がゆかりの下腹に手を伸ばし、その張り具合を見ている。思った通り200ml位ではたいした張りは感じられない。
しかし本人はかなり苦しいはずだ。
入れられたのはただのお湯ではなく、プロの作った浣腸液なのだから。


そしてそれは思ったよりも早く訪れた。
猛烈な排泄感がゆかりの直腸内で嵐となって吹き荒れ始めたのだ。
ゆかりは額を強く腕に押し付けた。息を止めて耐えた。
しかし膨れあがる排泄感は止まるところを知らず、ゆかりを苦しめ続ける。
「もっ、もうだめですぅ」
「もう我慢できないの? もう少し我慢しなさい」
「でも、もう……」
「ダメ、まだ我慢できるでしょう」
「あっ、あっ、でも……くっ苦しいのぉ」
「そう? 苦しいの? それじゃここで、このままお漏らししましょうかぁ?」
「そんなぁ、はぁ、はぁ、それは、それはいやっ」
「でも我慢できないんでしょう? 漏れちゃうんでしょう?」
真弓は横で二人の会話を楽しんでいる。
「でも、このままするなんて、はぁ、はぁ、イヤですぅ」 
「そう、しょうがないわねぇ。それじゃこれを使いましょうか」
御堂はまるでこうなることを予想して、いや初めから使うつもりで、
予め部屋から持ってきておいたアメ色のゴムチューブを取り上げた。
それはタバコよりも1回りほど細い生ゴムのチューブで、片側には手で握りつぶして空気を送るゴムの握りが、
反対側にはそのポンプから送られた空気で膨らむゴムの風船が付いている。
今はしぼんで垂れ下がっているが、膨らめば直径5センチ以上にはなる。
御堂は手に取ったそのチューブをゆかりの目の前で膨らませて見せた。
「それは?」
「これをあなたの中に入れて膨らませてあげる。
 そうすればお漏らししないで済むわよ。恥ずかしいでしょ? 
 こんな所でお漏らししたら。どうする、これを使う?」
この苦しみから一刻も早く解放されたい気持ちと、それを見られたくない羞恥心がゆかりの中でせめぎ合う、
しかし迫り来る強烈な排泄感はゆかりから冷静な思考力を奪っていた。
『とりあえず急場しのぎでもアレを……』
そして手っ取り早くゆかりは「はい」と返事をしてしまった。
それが更なる地獄に恕リがるとも知らずに。
「そう、それじゃ入れるわよ。真弓ローション取って」
真弓はローションの容器を取ると、ゆかりのアナルの上にある、チューブの先の風船部分の上で傾けた。
透明な糸を引いてローションが風船に垂れてゆく。
それを十分に塗り付けると、御堂は人差し指で風船をアナルに押し込んでいった。
「ああぁぁ〜、くぅぅ〜」
「もう少しで全部はいるわよ、ほら」
風船は完全にゆかりのアナルの中に消え、飴色のチューブだけがそこから1本生えている。
御堂はチューブを摘んで更に数センチ押し込むとポンプを手に取り、残酷な笑みを浮かべながら、後からゆかりを見下ろした。


「これが中で膨らめば、もう絶対に漏れないわよ、ゆかりちゃん」
真弓がゆかりの苦しむ顔を覗き込みながら、耳元で囁いた。
「膨らますわよ。いい?」
ゆかりの返事も聞かずに御堂はポンプを握り込んだ。
ゆかりの直腸内で風船が少しずつ頭をもたげ、しぼんだ皺を伸ばしてゆく。
排泄感が荒れ狂う中で確実に体積を増やし、ゆかりの圧迫感を強めていった。
「はぁぁ〜苦しぃ〜」
「大きく息を吸って、深呼吸して」
そういいながらも御堂は、風船が膨らみきるまでポンプを握る手を休めなかった。
やがてゴム風船はゆかりの中で確たる地位を築いたように膨らみきり、内側から完全に栓をする役割を果たした。
「これでもう大丈夫よ。お漏らしする心配は無くなったわよ」
「ああぁ〜でも、苦しくて。」
「あなたが漏らしたくないって言ったから、こうしてあげたのよぉ。そうでしょう」
「ええ、そうだけど……」
「さっ、四つん這いは疲れたでしょ。一度そこに座って」
「はいっ」
ゆかりは体を起こすと床に体育座りになった。
「可愛い格好ねゆかりちゃん。これをプレゼントしてあげる」
真弓はさっき御堂が部屋から手枷と一緒に持ってきた黒い首輪をゆかりに付けた。
「白い肌に良く栄えるわよ」
その首輪にはアクセサリーのように銀色のリングが付いており、自由に位置を変えられるようになっている。
真弓はそのリングをゆかりの首の後に移動させた。
「手を出して」
真弓に言われるままにゆかりは右手を差し出した。その手に黒い皮の手枷が掛けられた。
ベルトでしっかりと止められた手枷は手錠のように短い鎖が付いており、もう一方の手枷に恕リがっている。
この鎖は取り外し可能で、真弓はその鎖の左手側を外すと、ゆかりの首の後のリングを通してからもう一度左手側の手枷に繋いだ。
そうしてからゆかりの左手首に手枷を嵌めた。
ゆかりは丁度、頭の後ろで両手を組んだ格好になった。
手枷の鎖が首の後でリングに通っているので手を前に回すことは出来ない。
「そのまま仰向けになるのよ」
真弓と御堂はまるで介護でもするように、膝を曲げて座っているゆかりの上半身を、ゆっくりとタイルの上に横たえた。
仰向けになったゆかりの背筋をタイルの冷たさが走り抜けた。
体を移動したことで、一瞬でも消えかけた排泄感だったが、それはすぐにゆかりを体内から揺さぶるように襲い始めた。
「辛いでしょう。ほらっ脚を開きなさい」
「ああっ、いやぁ」
「ふふふっもっと虐めてあげる」
御堂はゆかりの蜜壺に片手を伸ばしていった。


御堂はゆかりの両膝を持つと左右に拡げた。
アナルから尻尾のように飴色のゴムチューブが延びている。
片側はバスタブが邪魔になったが、もう片方は床に着くように倒し、その脚の内側に入り込むと、倒した脚の上に自分の脚を乗せた。
そしてゆかりの蜜壺に指を2本突き入れた。
「いやぁ、待って。今は、今はいやぁ」
「お浣腸されて辛いんでしょう? だから気持ちよくしてあげるのよぉ。ほらぁ」
御堂の指はすぐにゆかりの快感ポイントを探り当て、そこを責めたてた。
「くぅぅ〜、あぁぁ〜いやっ、ああっ、いやぁ、やめてぇ〜」
「ほぉ〜らぁ辛いぃ? それとも気持ちいいのぉ? んん? どっちかしらぁ?」
ゆかりの蜜壺の中で御堂の指先が水を得た魚のように動き回った。
弱いところをグリグリと責めたてるたびにゆかりの腰が仰け反ってゆく。
苦痛と快感が薄い肉の壁を隔てて同時に送り込まれてくる。
初めての浣腸責めと快感責めに、ゆかりの体は得も言われぬ快感に酔い、脳内は真っ白になりかけていた。
「さすがに浣腸は効くようね」
そう言いながら、真弓がいつの間にか手にしたカルテに書き込んでいた。
「雪絵、カルテを取りに行ったついでに、これも持って来たわ」
そう言って真弓が差し出したのは、長さ24センチ、太さ4センチ程の真っ黒なバイブで、本物そっくりに筋立っている。
その根元にはにコントローラーが付いてた。
「消毒しあるからそのまま使えるわよ」
「これですって、ゆかり」
御堂は真弓から受け取ったバイブをゆかりに見えるように掲げた。
「いやっ、やめて。お願い。今はやめてぇ」
「ふふふっ、そうよねぇ、お腹が苦しくてしょうがないのに。こんなモノ使われたら、どうかなっちゃうわよねぇ。ゆかり」
御堂はコントローラーに指を掛け、バイブのスイッチを入れた。
僅かな振動音がゆかりの耳にも届いた。そしてもう一つのスイッチを入れるとバイブが眠りから覚めたようにくねり出した。
御堂はくねる方のスイッチを切り、バイブだけにするとゆかりの蜜壺の中に僅かに入れた。
「いやぁぁ〜。お願いやめてぇ」
「ふふふっ、ほら、少しず入れてあげる。ほら、ほらほら、入っていくわよぉ」
「いやっ、いやいやいやっ、やめてぇ。今はいやぁ」
「ほらっ、まだ半分よぉ。全部入れたら中でかき回してあげましょうねぇ」
「やめてぇ、お願いだからぁ。ねぇ御堂さん」
「ダメよ。こうやって虐めるのが大好きなの。ほらっ、もすぐ全部はいるわよぉ」
黒いバイブが蜜壺に入りきったところで御堂はくねるスイッチに指を掛けた。
「さぁ、ゆかり。たっぷりかき回してあげる。時間を掛けてたっぷりとよ。 ほらぁ」
「ああっ、だめぇ、いっいやぁぁ〜」

白い魔女 vol.5

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白い魔女 vol.5■

ゆかりの剥き上げられた紅い真珠の上で、御堂の持つローターが振り子のように揺れている。
その揺れは次第に振れ幅を狭め、やがて真珠の真上でピタリと止まった。
根元をピンセットでしっかりの挟まれた真珠はプックリと腫れ上がり、蜜を塗ったようにヌラヌラと肉色に光っている。
その真珠の先端から数ミリの所でローターが止まっている。
「いやぁ、やめてっ、お願いやめてぇ」
「ふふふっ」
妖艶な笑みで御堂が微笑む。同性をいたぶるこの瞬間が御堂は好きだった。
限界に達している体を更に弄ぶようにいじめ抜くのだ。
ローターは微かな振動音を立ててその時を待っている。
「ほらっ」
ローターはほんの一瞬、紅い真珠に接触すると離れた。
「いやっ、ああっ」
悲鳴に近いゆかりの声が仮眠室に響く。
しかしその声を聞く者は真弓と御堂の2人以外、この世界のどこにもいなかった。
「んん? どう? ほんの一瞬でそんな声出して。ほらいくわよ」
御堂はローターを指先の動きだけで操り、真珠に付けては離した。
それはまるでローターが真珠の上で、ボールのように弾んでいるような動きだった。
「ほらっ、ほらっ、ほらっ」
「ああっ、ひぃっ、ひぃっ、あぅ、いっ、逝くぅ〜」
「ふふふっ、まだまだ。ほらっ、ほぅ〜らっ」
それに合わせるように、真弓の指先がゆかりの急所をこね回すように責めたてる。
「どう? 逝きそうみたいね、ゆかりさん。でも逝かせないわよ。雪絵、生殺しの儘じっくりといたぶりましょう」
「そっ、そんなのいやぁ、逝かせてぇ。お願い」
「だめよ、ゆかりの逝きそうなタイミングはもう判ってるんだから……。ギリギリの所で焦らしてあげる。このままじっくとね」
そう言うと御堂はローターを真珠に着ける時間を延ばした。
それは一瞬から1秒、2秒、3秒、と少しずつ伸ばし、そしてその時間は10秒を超えようとしていた。
「ああぁぁ〜いやぁ〜。やめてぇぇ〜止めてぇ」
「んん? まだですよぉ〜。まだ我慢してくださいねぇ〜」
「いやぁ、いやぁ、もうだめぇ〜。逝くぅ〜、逝くぅ〜逝っちゃうぅぅ〜」
「んん〜逝きそう逝きそう。ほぅ〜らぁ〜逝く、逝く」
「凄い締め付け。ここであたしが一瞬止めると……でもすぐに、ほらほら」
逝くその寸前で真弓が蜜壺の中の指の動きを一瞬止めた。
2ヶ所から快感を送り込まれていたゆかりはその一方を止められ、クライマックスに差し掛かっていた体にブレーキが掛かった。
しかし指が止まったのは、ほんのコンマ数秒。ゆかりの快感曲線は再び急角度で上昇を始め、クライマックスに近づいてゆく。


「ああぁぁ〜いっ、逝くぅぅ〜」
全身を紅潮させてゆかりの体が震えた。熱い蜜壺が真弓の指を締め付ける。
「あっ、あっ、いっ、いっ逝くぅぅ〜」
真弓と御堂はそのギリギリの境界線までゆかりを追い立てた。
そして寸止め。
逝く寸前で二の足を踏まされては責め立てられる。
「いやぁ、逝かせてぇ〜お願いだからぁ〜」
「だめよぉ。生殺しよ、何度も何度も」
御堂はローターを真珠に付けたままゆかりの反応を観察した。
同時に真弓の指先がその急所に突き立てられ、絶妙な力加減で嬲りだした。
蜜壺はその熱い蜜をトロトロと垂れ流し、胸の果実は堅くシコり起っている。
感じれば感じるほどその先に残酷な瞬間が待っている快感地獄。
ゆかりにそこから逃れる術はなかった。
2人の気の済むまで弄ばれ犯されるのだ。
それはまるで生きた人形遊びのようだった。
「今度はこれよ」
御堂はローターを真珠を挟むピンセットに接触させた。
ぶら下がったローターは硬いピンセットの上で弾むように踊り、
微細な振動はピンセットを伝わることで荒々しい波へと変化し、腫れ上がった真珠に届けられた。
その波は快感の津波となってゆかりの体を飲み込み翻弄する。
ゆかりの両足の指は内側へ硬く曲がり、腰は天へ向かって突き上げるように跳ね上がった。
「ひぃぃぃ〜、やっやめてぇぇ〜」
ローターは真珠からはすぐに離された。とりあえず最初は様子見といった感じだったが、
乱れた髪を頬に張り付け必死に耐えるゆかりの反応に、御堂は満足げだった。
「ふふふっ、堪らないのぉ?」
「お願い、止めて。そんなことされたら……。本当に堪らないの」
そう言ったゆかりの、その切なげな顔が御堂に油を注いだ。
「そう、そうなの。ねぇ真弓、しっかり押さえ付けて」
「こう?」
真弓はゆかりの折り曲げられた太腿の裏に、上からのし掛かるようにして体重を掛けた。
続いて御堂も同じように反対側の脚にのし掛かる。
窮屈な体勢の上に2人分の体重を掛けられたゆかりの体は、ベッドを大きく歪ませて押し付けられ、完全に押さえ込まれた。
そうしておいて御堂は体制を整え直した。
そしてピンセットにローターを近づけていった。
唯一自由になる首を上げてゆかりがローターの行方を見ている。
「いやぁ、いやぁ、お願い止めてぇ」
「さぁ〜あ、いくわよぉ。ほぉ〜らっ」
御堂は残忍な笑みを口元に浮かべながら、ローターをピンセットに接触させた。
あの魔振動がゆかりの真珠に襲いかかった。


「ひぃぃ〜いやぁぁ〜やめてぇ〜」
ほんの1秒程の時間でも、あれほどの反応を見せたゆかりの真珠に、今度は容赦なく魔振動が襲いかかった。
ピンセットの先のカバーなど何の慰めにもならない。
「ひぃぃ〜やっ、止めてぇっ、止めてぇ〜。はぁぁ〜くっ、くぅぅ〜」
「まだよ」
「あっ、あっ、あぁぁ〜いやぁぁ〜。もっ、もうだめぇぇ〜」
「んん〜まだまだ」
強烈な快感の渦に飲み込まれながらも、2人にしっかりと押さえ込まれた体は、藻掻くにも藻掻けず、
ローターはピタリとその位置に固定されていた。
「ああぁぁ〜早く、早く止めてぇ〜。ああぁぁ〜あぁぁ〜」
「ほぅ〜らっ、どう? まだ止めないわよぉ」
「くぅぅ〜あぁぁ〜。もう、もう……。もぅだめぇぇ〜」
「ふふっ、もうだめなのぉ? まだまだ、まだ止めないわよぉ」
「だめぇ、だめだめだめぇぇ〜。止めてぇぇ〜」
「んん〜まだまだ。じっくりじっくり。ほらほらほぉ〜らぁ〜」
ゆかりの紅い真珠は更に紅く腫れ上がり悲鳴を上げていた。
その時真弓がもう一つのローターを箱から取り出し、御堂より高い位置からコードを持ってぶら下げた。
それを見た御堂は、魔振動はそのままに真珠を挟むピンセットを引っ張り上げた。
「くぅぅ〜あぁぁ〜」
根元からしごき上げられるよう引っ張られた真珠は、破裂寸前の水風船のように膨らんだ。
そのゆかりの真珠めがけて真弓の持つローターが真上から襲いかかった。
「ひっ、ひぃぃぃ〜いやぁぁ〜」
「ほらっ、中が凄く熱いわ。締め付けっぱなしね。ゆかりさん」
ローターで直撃しながら蜜壺の中の指先で敏感なその一点をクリクリと嬲り続ける。
「いやぁ〜もう、もう止めてぇぇ〜」
ゆかりの全身に汗がにじんでいる。
「ほらっ、もっと、もっともっと感じなさい。こうしてあげましょうか? ほらっ」
御堂は引っ張り上げた真珠を更に引っ張るようにして、下から真弓のぶら下げたローターに押し付けた。
「はぁぁ〜いっ逝くぅぅ〜逝く逝く逝ちゃうぅぅ〜」
左右に首を振って悶え続けるゆかりは堪らず逝きそうになる。
「ほぉ〜らぁ、堪らないのぉ? んん〜逝きそう逝きそう、ほらほらぁ」
追い込み責め立てておいてローターを離し、寸止めで生殺しを楽しんだ。

どれくらい時間が経ったろう。
真弓が蜜壺から指を抜きローターを離すと、濡れた指先で箱からクスコ(膣鏡)を取り出した。


それはアヒルのくちばしのような形をした銀色に輝く医療器具だった。
左手で花弁を開くと、その先端を蜜壺にあてがった。
冷たい金属の感触がゆかりの蜜壺に伝わった。
クスコ(膣鏡)はゆかりの蜜をその全身に纏いながら、ゆっくりと蜜壺に埋没してゆく。
御堂はその間ローターを止め、真珠から離した。
振動音が消え一時の静寂が仮眠室に訪れていた。
しかしそれは次の責めへの幕間にほかならない。
真弓が差し込んだクスコを握り、そのくちばしを開いてゆく。
それに連れゆかりの蜜壺は強制的にその内部を露出していった。
「ひっ、いやぁぁ〜」
ゆかりがどんなに力を入れても、縛られた上から押さえ付けた二人の体重はどうにもならなかった。
「ふふふっ、動けないでしょう。これからジワジワと虐めてあげる」
院長である真弓はペンライトを取り出すと開かれた蜜壺の奥を照らし出した。
そこにはヌラヌラと濡れ光る、肉色の壁がひっそりと息づいていた。
器具で開かれ、中をライトで照らされた蜜壺の奥を覗き込む真弓の行為に、ゆかりは激しい羞恥の炎に焼かれた。
「ああぁ、恥ずかしい。もう見ないでぇ」
「だめっ、もっとよく診せて」
そう言って真弓はわざとらしく顔を近づけた。
「ふぅ〜ん。こうなってるのね、あなたの中。ヌルヌルしててとってもいやらしい匂いがするわよ」
「はぁぁ、もういいでしょ。もう見ないでぇ」
「まだよ。まだこれからなんだから」
真弓は箱から細いステンレス製の棒を取り出した。
「これで責めたら効きそうね」
太さは3ミリほどで長さは20センチ程ある。先は猫の爪のようなカーブを描き、先端には小降りの真珠ほどの玉が着いている。
それをクスコで拡げられた蜜壺の中へと入れてゆく。
ゆかりは息を止めてそれを見守っている。
左手に持つペンライトがその行く先を照らしていた。
「さっきの場所はこの辺かしらぁ?」
真弓は大体の見当を付けて、挿入棒の先端の玉を擦りつけながらその場所を探った。
「ああっ、いやぁ」
二人を押しのけようとするように、ゆかりの太腿がビクンと震える。
しかしその抵抗も、二人の体重に瞬時に押し潰された。
真弓の操る挿入棒が、その場所を探し当てるのに時間は掛からなかった。
真弓は先端の玉をゆかりの急所に軽く擦りつけた。
「くぅぅ、いやぁ、やめてぇ」
指先より的確にその一点を捕らえた玉は、強烈な快感の波となってゆかりの体を駆け巡り、
蜜壺からその蜜が泉のように溢れ出した。


ゆかりは全身を流れる快感に打ち震えた。
真弓の操る挿入棒は、先の曲がったその形状も手伝い、ゆかりの快感の源泉でもあるその一点を穿るように責めたてた。
真弓の手の動きは中華鍋を煽る動きに似ていた。
「ひぃぃ〜やめてぇ〜。そこはぁぁ〜」
「ほぉ〜ら、どう? これは」
「ああぁぁ〜だめぇ、だめだめだめぇ〜もうやめてぇ〜」
「まだまだ。ほらっ、これ、これこれ」
真弓は体重をしっかりと掛け、先端の玉を煽りじっくりと責め続けた。
御堂もピンセットにローターを付け、振動をその紅い真珠に送り続ける。
「ああぁぁ〜ああぁ〜。逝くぅ、逝くぅ、逝く逝く逝っちゃうぅぅ〜」
「そうはいかないわよぉ〜。ふふふっ」
「このままじっくり、ネチネチと虐めてあげる。ほらっ」
「お願い、お願いだから逝かせてぇ〜」
かしゆかりの虚しい願いも、二人に聞き入れられることはなかった。
そして四肢の拘束が解かれたのは、それから更に2時間後のことだった。
それまでゆかりは逝かされぬ儘二人の慰み者となり弄ばれた。
縄を解かれ、手足に熱い血流を感じ始めたとき御堂が言った。
「さぁ、ゆかりちゃん。バスルームへ行くのよ」
「えっ、バスルーム?」
「そうよ。そこで楽しいことをしましょうねぇ」
ゆかりは真弓と御堂に両肩を借りながらベッドから降りた。
「大丈夫?立てる?」
「はっ、はい」
仮眠室にあるバスルームは四畳半ほどの広さがあり、院長の真弓の希望により、
脚の伸ばせるゆったりとしたバスタブが用意されていた。
未だ一度も逝かされることのないゆかりは、不完全燃焼のままフラフラとバスルームに降り立った。
ゆかりがバスルームへ入ったのを見ると、真弓が御堂に目配せをして御堂が何かを取りに部屋へ引き返した。
「そこに四つん這いになって」
真弓の言葉に、ゆかりは両膝と両手を床に着け四つん這いになった。
「もう少し壁の方に行って。頭を下げてお尻を上げるのよ」
ゆかりが言われたとおりに頭が壁に付くまで前進すると、真弓の手が頭を下げさせるように上から押さえ付けた。
ゆかりは両肘を床に着けその上に頭を乗せた。
そしてお尻を高く突き上げた。
「そう。いい格好よ、ゆかり」
そこへ一旦部屋へ姿を消した御堂が戻ってきた。
その左手には透明なガラス瓶に入った薬液らしき物、そして右手にはガラス製の浣腸器が握られていた。
御堂はそれらを床に置くと、洗面器にぬるま湯を溜め始めた。
それと同時に真弓の指が、ゆかりの蜜壺にヌルリと滑り込んだ。

白い魔女 vol.4

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白い魔女 vol.4■

夢の森病院の院長の仮眠室。そこは完全防音の窓のない個室だった。
院長の如月真弓は仮眠室のドアを僅かに開いた。
細いドアの隙間からからは、さっきまで隠しカメラで見ていた淫らな光景が垣間見えた。
婦長の御堂雪絵が左手で渡辺ゆかりの太ももを上から押さえ、
右手の中指を蜜壺に深々と埋め込み、その手首を妖しく動かしている。
その動きに合わせるようにゆかりの体が仰け反った。
「ああっ、ああぁぁ〜。いいっ、いいっ、感じるぅ。ああぁぁ〜ああぁ〜」
「ほぅ〜らっ、感じる感じる。んん? イイでしょう。ほらっ、ここ。ここが……」
「ひぃぃ〜、ああぁぁ、だめぇぇ〜。やめてぇ〜、あぁぁ逝っちゃうぅ〜」
「んん〜まだまだ。ほぉ〜らぁ〜堪らないでしょう」
「たっ、堪らない。もうっ、もう赦してぇ。ああぁぁ〜いやぁぁ〜だめぇ〜」
「まだまだこれからよ。ほぉ〜らぁこうやって、んん? どう?」
「ああぁぁ、だめ、だめだめだめぇぇぇ〜逝くぅ〜。ひぃぃ〜やめてぇ〜」
「ふふふっ、もっともっと、ほらっ、ほらっ、ほぉ〜らっ、じっくりと検査しますからねぇ〜」
いつの間にかベッドの傍らに真弓が立っていた。御堂と無言で目を交わす。
ゆかりはまだ真弓に気が付かない。
「もうだめぇ〜。ああぁぁ〜感じちゃうぅぅ〜」
「本当に感じやすい体、さぞかし堪らないでしょうねぇ。でもまだまだ検査は終わらないのよ。もっといい声を聞かせて」
「いっ、いやぁぁ〜もう赦してぇぇ」
「だめよっ、ココは徹底的に検査しますからね。色や形もよぉ〜く診せてもらうわよ。こんなに濡れて、どんなに感じてるかよくわかるわね」
御堂は手をこねくりクチュクチュとわざと音を立てた。
「ほら、院長にもココの音を聞いてもらいましょうね。ゆかり」
そう言うと御堂は真弓のほうに首を向けた。
ハッとして横を向くゆかりの瞳に、真弓の白衣姿が映った。
「こんばんわ。ゆかりさん。イヤラシイ音がよく聞こえるわよ」
真弓は優しくゆかりに微笑みかけると、白衣の胸ポケットから赤いフレームのメガネを取り出して掛けた。
普段の縁なしの物よりも女性らしさが際立った印象を与える。
呼吸も荒いゆかりは、無言のまま真弓を見つめ返した。
真弓は枕元にあるカルテを手に取ると一通り目を通す。
「まだ途中のようね。ここからはあたしも手伝うわ。雪絵、枕を取って」
院長の如月真弓と婦長の御堂雪絵。2人は仕事以外の時には、共に名前で呼び合うことになっていた。
御堂はゆかりの頭の下から、枕を引き抜くと真弓に渡した。
「雪絵、腰を持ち上げて」
御堂はゆかりの脇腹に両手を入れると腰を浮かすように持ち上げ、ベッドとの隙間を作った。
真弓は受け取った枕をゆかりの腰の下に入れた。
ゆかりの体が枕の高さの分だけ弓なりに反り返った。


大きく脚を広げた状態で腰を突き上げる格好になったゆかりの四肢は、一層引っ張られ更に自由を奪われた。
「ああぁ、いやっこんな……」
「これで診やすくなったわね。あらっ、いけない。雪絵、わたしの部屋からアレを取ってきてくれない」
「ああ、アレね。わかったわ」
御堂が部屋を出て行くと真弓はベッドに上がり、ゆかりの脚の間に腰を下ろした。
両手でスベスベとした白い太腿の内側を撫でながら、その濡れた蜜壺を見つめた。
「ふふっ、こんなになって。どう? 気持ちよかった? 雪絵は意地悪でしょう」
「えっ、ええ」
「ごめんなさい。答えづらいわよね。こんな事聞かれても。
 でも今からもっと答えづらいことを聞くことになるわよ、きっと。覚悟しておいてね」
両手は足の付け根を擽ると、黒い茂みを迂回しながら上半身に向かった。
ゆかりは首を精一杯持ち上げ、それを心配そうに見つめている。
手は脇腹を滑り、柔らかな乳房を下から鷲掴みにした。
「ああっ、あぁぁん」
「柔らかく、そして引き締まった体」
両手が乳房を解放し、長くしなやかな指がそのピンクの果実をそっと摘む。
「敏感で、淫らで」
指先は果実を引っ張り、捻り、コリコリと弄んだ。
「もっともっと気持ちよくなりたい? もっと虐めて欲しい? 
 大丈夫よ、大声出しても誰にも聞こえないから。
 誰も知らない。誰も来ない。
 この別空間でじっくり虐めてあげるわ。
 本格的な検査はこれからよ」

御堂は院長室のドアを開けた。静寂に満ちた院長室は、蒼い月明かりだけが斜めに差し込んでいる。
部屋に入ると、机の上で蒼白く光るステンレス製の箱を見つけた。
それはティッシュの箱を二つ重ねたほどの大きさで、蓋の部分に取っ手が着いている。
それを持つと院長室を出た。
部屋は再び静寂に包まれた。

真弓はゆかりの蜜壺の花びらを摘むと左右に開き、その大きさを確かめるように引っ張った。
その中心にはピンク色の粘膜がヌラヌラとした顔を見せている。
そこに御堂が戻ってきて、手にした箱を真弓の横に置いた。
「ありがとう。ねぇ雪絵、足を縛り直さない?」
「そうね、その方が後々楽かしら」
「そうでしょう。そうしましょうよ」
御堂はベッドの下から赤い縄を2束取り出した。縄の長さは5メートルはある。
2人はゆかりの足首を拘束していた足枷を外し膝を曲げさせると、そのまま脛と太腿に縄を端から巻き付けてゆく。
「いやぁ、何をするの?」
「すぐにわかるわ、ゆかりさん」
真弓の目が細身の赤いフレームの中でしっとりと濡れ光っていた。



膝を曲げ。脛と太腿を一つに縛られた今のゆかりは、丁度正座をした格好で仰向けになった状態だった。
そして脚を開かせ、まだ3メートル以上余っている縄をベッドの頭側の脚に掛けて引っ張った。
ゆかりの脚は胸に着くばかりに引き上げられ、尾てい骨が浮き上がった。
しかも脚はベッドの角に向かって斜めに拡がっている。
そして引っ張った縄を太腿に巻き付けた縄に絡めしっかりと結んだ。
御堂は枕を浮き上がった腰とベッドの間に、くさびのように差し込んだ。
「これでいいわ。この方が良く見えるでしょう」
持ち上がったゆかりの蜜壺は、天井からの強い光を受け影一つ出来ていなかった。
「本当。アナルまでね」
御堂がゆかりに聞こえるように言った。
「いやぁ、こんな格好」
真弓と御堂はゆかりが膝を曲げた分、広くなったベッドに上がると、ゆかりの蜜壺を覗き込むように腰を下ろした。
ステンレス製の箱は御堂の横に置かれた。
2人の目の前には、ゆかりの蜜壺が次の責めを待っているように、パックリと口を広げている。
「さぁ、よく診てあげる」
その一言が合図となった。
御堂がゆかりの花びらを左右に拡げると、肉色に濡れ光った粘膜が露出した。
熱い花蜜がしたたり落ちそうな程、その中は潤っている。
その内部を真弓が見つめている。御堂は花びらを拡げたまま手を固定した。
「これがあなたの色ね。ゆかりさん。」
「いやぁ」
「多少色素の沈着は見られるものの、かなり綺麗な方ね。オナニーはあまりしないの?」
ゆかりは口ごもったように黙ったままだった。
「ふふっ、まぁいいわ。それじゃさっきの所をもう1度確認するわ」
そう言うと真弓はカルテを横に置き、中指を蜜壺に挿入していった。
指はゆっくりと沈んでいくが、目はカルテを見たままだ。
「ああっ、いやっ」
ゆかりの体がピクンと震えた。御堂がゆかりの顔を覗き込む。
不安で切なげなそれでいてどこか期待しているような、複雑な表情をした顔がそこにあった。
「まるで犯されているような顔ね、ゆかり」
先の見えないこの検査に恐怖に近い感情があるのは確かだった。
しかし悦楽に対する欲求がそれを遙かに凌駕している。
真弓の指が御堂の責めていたポイントに指を合わせた。
「ここかしら? どう?」
その問いはゆかりの体に直接聞いているように、真弓は体の反応を観察している。
深く埋まった真弓の中指は、ゆかりのポイントを1ミリ刻みで捜すように蠢いている。


真弓は指先をゆかりの蜜壺の中で、まるで患部を捜すように動かした。
「ああっ、そこ。そこはだめぇ、やめてぇ〜」
「んん〜締まるわねぇ、ほらっ、ココ。ほら、ほらほら」
真弓はその反応を楽しむように何度もソノ部分を擦り、指先の確認作業を進める。
「判った? 真弓。一際締め付ける場所があるでしょ?」
「ええっ、判ったわ。本当感度が良すぎるくらいね」
「チョット強くするとすぐ逝きそうになるのよねぇ。ゆかりちゃん」
御堂はまな板の上の鯉になったゆかりを、覗き込みながら弄ぶように言った。
「あら、そうなの。こんな感じかしらぁ」
真弓の指先はそのポイントをしっかりと捉えつつ、少しずつ力を入れて刺激していった。
弱すぎず、強すぎない。
その絶妙な力加減は、女の体を知る同性ならではの力加減だった。
「はぁ、はぁぁ〜いっいやぁぁ〜。だめっ、だめだめぇぇ〜」
自分の意志とは関係なく、ヌルヌルとした生暖かい肉の壁は、真弓の指を締め付けた。
執拗なピンポイントな責めに、ゆかりは仰け反り喘いでいる。
その淫らな顔を御堂は観察するように覗き込んでいる。
「イヤラシイ顔……。いつもそんな顔で感じているの?」
「いやっ、見ないでぇ。恥ずかしいぃ。ああぁぁ〜ああぁ〜」
「恥ずかしいのに、そんなに気持ちいいの。さぁ、ここの皮を剥くわよ」
御堂はそう言うとゆかりの紅い真珠を覆っている薄皮を剥き上げた。
「ひぃぃ〜いやぁぁ〜」
「ほらっ、可愛い紅い真珠が顔を出したわ。ここもさぞかし弱いんでしょうね」
御堂は左手の親指と人差し指で剥き上げた皮を押さえると、ステンレスの箱に右手を伸ばした。
そして小振りなピンセットを取り出すと、それをゆかりに見せてから、その淡い黒い茂みの上に置いた。
ピンセットの先にはシリコンのカバーがしてある。
そして今度は右手でもう1度しっかりと皮を剥き上げ、真珠を完全に露出させた。
左手で持ったピンセットの細い先が僅かに隙間を空け、真珠の根元に迫った。
「ふふふっ、さぁ、挟むわよぉ。ほらっ」
「ああぁぁ〜、やめてぇ。いやぁ、いやぁ。ひっ、ひぃぃ〜」
剥き上げた皮ごと根元を挟みつけられた真珠は、その丸裸になった姿をピンセットの先から現した。
更に御堂は箱から真珠と同じ色のローターを取り出し、スイッチを入れるとコードを人差し指に巻き付けた。
指先から5センチほどの所で、ぶら下がったローターが音を立てて震えている。
真弓はそれを見ながら指嬲りを続けていた。
「これで責めたらさらに締め付けるんじゃないの? ゆかり」
「やめて、お願い。やめてぇ。そんなの耐えられない」
「指でこうされるだけで、もう限界だものねぇ」
真弓の指先が再確認するようにそのポイントを責めたてた。ゆかりの体がピクンと震えて反応する。
「あぁぁ〜だめぇっ、もうやめてぇ」
御堂はゆかりのM字に拡げられた太腿の裏に腕を置き、
そこを支点にして指先だけを上下させるようにしてローターを真珠の先端に近づけていった。

白い魔女 vol.3

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白い魔女 vol.3■

夢の森病院の駐車場に1台の車が進入してきた。
メルセデスの赤い車体は照明を舐めるように反射しながら、
一般外来の駐車場を通り過ぎ、職員専用のそれに緩やかな弧を描きながら入ってきた。
メルセデスは病棟に1番近い院長専用のスペースにバックから音もなく滑り込んだ。
赤いボディが真ん中からパックリと割れ、如月真弓がその手にベージュのコートとアイボリーのマフラーを掛けて降り立った。
0度近い外気の中を彼女は病棟に駆け込んだ。
そのまま4階に上がり長い廊下を歩く。
「ふふっ、今頃は雪絵が献体を……」
淫らな2人の絡みを想像しながら廊下を仕切る2枚の防音扉を抜け、院長室のドアに鍵を差し込んだ。
明かりは点けずにソファにバッグを置き、コートとマフラーをソファの背に二つ折りにして掛けた。
窓辺に歩み寄りカーテンを開ける。
院長室の窓から見上げる凍てつくような夜空に、蒼い大きな月が張り付いていた。
月明かりの部屋の中で大型モニターのスイッチを入れる。
手元のリモコンを操作するとソコに仮眠室の2人の姿が映し出された。
カメラは2台あり、一つは磔にされたゆかりの足もと側にあるテレビ中に、ちょうど斜め上からベッドを見下ろすようなアングルで、
もう1台は真上から見下ろすアングルで、天井の照明に仕掛けられている。
今モニターは天井からの2人を映していた。X字形に磔にされたゆかりの上に御堂が覆い被さり、その胸にむしゃぶりついている。
ゆかりが首を横に向け、切なげな顔でそれに耐えている様が見て取れる。

真弓はそれを眺めながらブラウスのボタンを外し、グレーの膝上のスカートから両脚を抜いた。
綺麗な脚線をストッキングが滑り、白い素足が姿を現した。
淡いピンクに小さな真紅のバラをあしらったブラとショーツが、真弓の肌の色によく似合っている。
ブラウスをハンガーに掛けると、隣に掛かっている水色の白衣をその上から羽織った。
白衣の胸元から胸の谷間が大きく見えている。

モニターの中では御堂が体を横にずらし、ゆかりに添い寝をするような形になった。
胸を舐め続けながら片手で乳首を摘み、もう一方の手がゆっくりと黒い茂みに近づいてゆく。
ゆかりは両脚をとじ合わせようと藻掻くが、膝が僅かに内側に向くだけだで開脚された角度は変わらなかった。

真弓はソファに浅く腰掛け白衣の前を割った。
胸を反らせ両手でブラの上から大きく揉みし抱いた。
そして細長い指をブラの隙間から滑り込ませ直接乳首を触った。
「あっ、あぁぁ〜」
微かな喘ぎと共に熱い吐息が漏れる。
目はモニターに釘付けになっている。
ブラをはずのももどかしげに真弓はそのまま乳房の上に押し上げた。
柔らかで張りのある乳房がシコった小指の先ほどの乳首と共に現れた。
10本の指が、その柔らかな乳房を下から押し上げるように食い込んだ。
真弓はモニターから目を離さずに、ソファの背に大きく反り返った。


隠しカメラの設置された仮眠室で、婦長の御堂雪絵が拘束されたゆかりを責めている。
煌々とした明かりの中で、二人の姿は院長室のモニターに映し出されていた。
このカメラのことは、真弓と御堂だけが知ってる秘密だった。
モニターを見ながら、真弓は院長室のソファで胸をまさぐりその綺麗な果実を摘んだ。

御堂の白い指が黒い茂みの上にヒトデのように張り付いる。
ヒトデの足は徐々に間隔を狭め一ヶ所に集まりながら、大きく開かれたゆかりの脚の間へと下りてゆく。
御堂は首を上げゆかりの顔を見つめ囁くように言った。
「さぁ、今度はココの検査よ」
「いやぁ、やめて御堂さん」
ゆかりは藻掻き続けるが、それは虚しい抵抗でしかなかった。

真弓はカメラの映像を天井の物から、ゆかりの足元側にある物に切り替えた。
ここからのアングルは、ゆかりのソノ部分を見るには好都合だった。
カメラにはズーム機能が付いており、モニターには御堂の指が鮮明に映し出された。
真弓の右手が淡いピンクのショーツの中に入ってゆく。
その指先はモニターの中の御堂と同じ位置にあった。

御堂はゆかりの熱く湿った部分を掌全体で覆い押し付けた。
強い圧迫感を感じた次の瞬間、その掌がフワッと浮き上がったかと思うと、
中指の指先が恥毛の奥に隠れた柔らかな花びらを割り、僅かに差し込まれた指先が、蜜壺の入口をなぞり始めた。
「ああっ、あぁぁ〜」
ゆかりの蜜をその指先に絡めながら、指はそれ以上侵入することはなかった。
ゆかりを真上から見下ろしている御堂は、その切なげな表情を見て三日月のように笑った。
御堂はゆかりの耳に口を寄せ、まるで内緒話をするようにそっと囁いた。
「もうヌルヌルよ。ゆかり。あなたの溢れそうな甘い蜜、とっても熱いのねぇ、ゆかりの蜜は……」
「ああぁ、いやぁ、言わないで」
「だって、ほら、こんなに」
御堂はその濡れ具合をゆかりに実感させるように指を動かした。
そんなことをされるまでもなく、ゆかり自身が一番判っていることであったが、そうされることで一層現実味が増した。
「入れて欲しい? あたしの指が欲しい?」
「はっ、はい。欲しいです」
「そう、欲しいの? それじゃ、ちゃんとお願いしてみたら? 」
「えっ? そんな……」
「んん? ほらっ」
指先は時に第1関節までを差し込み、蜜壺の入口でクチュクチュと音を立ててなぞり続けている。
熱い蜜がその花弁から溢れ、銀の糸を引いてしたたり落ちる。
「言えないの? 言えないのなら、いつまでもこのままよ。ゆかり。いいの?」
「ああぁ、入れて、入れてください。ゆっ、指を、指を入れてください」


院長室で事の成り行きを見ていた真弓は、いつしかショーツに指を潜り込ませ、ピンクの真珠を指先で転がし、欲しいままに快感を貪ってた。
大型モニターにはゆかりのソノ部分を隠すように御堂の指が邪魔をしているが、
もはや真弓の体は連続して訪れる快感の波に翻弄され、虚ろな目はモニターから離れ、虚空を彷徨っている。
水色の白衣を割って綺麗な足が大きく開かれ、真珠を弄んでいた指はその蜜壺に浸された。
「あぁぁぁ〜、いいっ」
思い出したようにモニターに目をやると、ゆかりは未だに焦らされ続けている。
それに比べ自分は好きなように快感をコントロールし、いつでも逝くことが出来る。
奇妙な優越感の中、真弓はクライマックスに向かって昇り始めた。

御堂の指がなぞるゆかりの花びらの奥は、もはや快感の坩堝と化していた。
その中では灼熱のマグマのように淫らな蜜が煮えたぎっている。
その中にナメクジのようにゆっくりとした速度で御堂の指が侵入してゆく。
それは、今のゆかりにはもどかしすぎる動きだった。
「ああっ、早くぅ、もう焦らさないでぇ」
「中はどの辺が感じるの? 奥?」
「おっ、奥です。あぁぁ〜お願い……」
「なぁ〜にぃ?」
「いっ、1度逝かせて下さい」
「ふふふっ、逝きたいのぉ?」
「お願い。逝かせてぇ〜」
「さぁ〜どうしようかしらぁ?」
「おっ、お願いだから。逝かせて、逝かせて下さい」
「ふふっ、まだ検査はこれからよ。それに指は入れても逝かせるとは言ってないわよ」
「いやぁ、意地悪ぅ。あっ、ああぁ〜」
「ほら、奥まで入ったわよ。さぁ感じるのはどの辺かしらぁ?」
指はゆかりの中で上にしたに動き回り、そのポイントを探し回った。

「しっ、知りません。あっ、いやぁ、あっ、あっ」
「ここ? こっち? んん? 女の体は女が一番よくわかるのよ。あなたが言いたくなくても、ほらっ」
「あっ、あっ、いっ、いやぁぁ〜。やめてっ」
「体が教えてくれるわ。これだけ敏感な体だもの。必ずあるはずよ、快感が泉のように溢れてくる場所が。ほらっ、この辺はどう?」
「そっ、そこ、いやぁぁ〜。だめぇ、あっ、ああぁぁぁ〜」
「どうやらこの辺りみたいね。ということは……」
御堂の指先は猟犬のようにその場所を嗅ぎつけ、徐々にその範囲を絞り込みながらやがてその一点を探し出した。


「ふふっ、そう、ここね。判ったわ」
御堂は1度指を抜き、ゆかりの性感ポイントをカルテに書き込む。
「さぁ〜、検査を始めますよ。最初は弱く優しくね」     
御堂は妖艶な笑みを湛えながら再び指を差し込んだ。
「あっ、いやぁ、ああっ、あぅっ。だめぇぇ〜」
「んん? ほら、ここ、ここここ、ここでしょ?」
御堂はその指先に正確にポイントを捉え、擽るように指先を小刻みに動かした。
その動きは長年のキャリアに裏打ちされたような熟練した動きだった。
「ああぁぁ、いやぁ、だめぇ、いやぁいやぁぁ〜」
「んん〜感じるでしょう。ここを責めると一際締め付けるわねぇ、ゆかり」
「いやぁ、恥ずかしぃ」
朱に染まったゆかりの体温が更に1度上がったように赤みが増し、その唇からは熱い吐息が漏れ続けた。
御堂は蜜壺の中の1点を集中的に執拗に責めている。
「少し強くしてみましょうか。ほらっ、これ位は?」
「あうっ、ああぁぁ〜ああぁ〜。いいっいいっ、ひぃぃ〜」
ゆかりの全身がシフトアップしたように快感が加速した。
自由を奪われたゆかりを好きなように弄ぶ御堂は、恍惚とした表情を浮かべている。
「これ位もイイみたいねぇ、ゆかり。んん? ほら。ほらほら」
「ああっ、いやぁ〜だめぇ〜。ああぁぁ〜だめっ、やめてぇやめてぇぇ〜。ああっ、いっ、逝くぅぅ〜、逝くぅぅ〜、逝きそうぅぅ〜」
「んん〜まだまだ。まだ逝かせないわよぉ〜。このままじっくりと時間を掛けてあげる。」
「いやぁぁ〜逝かせてぇ、ああっ、逝くぅ〜逝くぅ〜逝ちゃうぅぅ〜」
「ほぉ〜らぁ〜ここが境界線ねぇ。どう? 逝けそうで逝けない境界線を彷徨う気分は? まだまだ続けるわよぉ。ほらっ、ほらほら」
絶え間ない指責めに、自分の意志を離れ暴走してゆく体をゆかりはどうすることも出来なかった。
今や完全に御堂の指1本に体を乗っ取られていた。
御堂は大きく脚を広げたゆかりの横に座り、その股間に右腕を伸ばしている。
横に座っているのは隠しカメラを遮らない配慮からだった。
御堂はチラっとカメラに目線を送った。

院長室で隠しカメラのモニターを見ながら快感を貪った真弓は、ソファから立ち上がると、髪を治し白衣の前を整えた。
院長室の隣は休憩室、その隣が2人のいる仮眠室になっており、この3つの部屋は廊下に出ることなく行き来が出来る。
ドアを開け隣の部屋に入る。白衣のボタンを留めながら休憩室を歩き、
仮眠室のドアの前に立った。中からゆかりの喘ぎ声が聞こえる。
音を立てないように細めにドアを開け中を覗き込んだ。


白い魔女 vol.2

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白い魔女 vol.2■

渡辺ゆかり献体としてこの夢の森病院にやって来た。
本来、献体とは人体解剖学の教育、研究のために自分の遺体を無条件、無報酬で提供することである。
しかしここ夢の森病院では、高額の借金返済に苦しむ女性を、その借金の返済を肩代わりする代わりに、
体を一定期間入院という名目で拘束し、
その間、何をされても構わないという契約書を書かせていた。
これは勿論院長が個人的にしていることで、そのサポート役である婦長の御堂雪絵の2人以外、誰も知らないことであった。
2人はやって来たその女性を、院長に体を献上するという意味で、その女性を献体として呼んでいた。

夢の森病院の4階にある院長専用の仮眠室で、淫らな検査が行われようとしていた。
献体であるゆかりは病院に来たその日の夜、婦長の御堂雪絵に付き添われこの仮眠室にやってきた。
廊下には2重の防音扉があり、外の音を完全にシャットアウトする。
この部屋は仮眠を取るには最適だが、同時に室内の音も外に漏れることは無い。

今、ゆかりは四肢を革製の手枷で拘束され、ベッドにX字形に磔にされた。
そしてそれは右腕から始まった。
掌を上に向けて伸ばされた白い腕の上を、御堂の指先が優しく爪を立てるように撫でてゆく。
「さすがにここはそうでもないようね。でもこっちは?」
指先は二の腕の内側から脇の下に流れた。
「ああぁ、いやぁ。そんなところ。あぁぁ、ぁぁ。くっ、くすぐったい」
「くすぐったいの? でも鳥肌が立ってきたわよ。じゃ、もっとそぉ〜っと触ってあげる。どう?これくらいは?」
「はぁ〜なんか、ゾクゾクして……」
「そう、ソフトな感じがいいみたいねぇ。んん? ほらっ」
御堂の指先は微妙に力加減を変えて、ゆかりの脇の下で蝶のように舞った。
「はっ、はっ、待って、待って。あはぁ〜」
くすぐったさと、性感が混ざり合った感覚がその指先から送り込まれてくる。
やがて御堂は1番敏感に反応するポイントと、その力加減をカルテに記入した。
「それじゃ今度は、舌で……」
「ああぁ、そんな。やめてぇ」
「ふふふっ、指よりいいわよ。きっと」
ゆかりの脇に御堂の熱い息が掛かり、やがて硬く尖らせた舌先がゆかりの脇の下のポイントを襲った。
わずかに肩をくねらせる動きを見せるゆかりを、御堂は二の腕を掴んで押さえ付けた。
「ああぁ、くくっ、くぅ。あはぁ〜そっ、そこぉ〜」
「んん? ここでしょ。ココを舌先で」
再び舌先がポイントを舐める。
今度はさっき以上に押さえ付け、脇の下から二の腕の内側を弄ぶように、しかも念入りに舐め続けた。
そして左の脇に腕を伸ばし指先で右と同じ所を責めた。
「両方同時に。どう?」
「ああぁ、いやぁ」
まだ始まったばかりの検査に、ゆかりの息は早くも乱れていた。
御堂はゆかりの脚の間に移動した。


御堂はゆかりの脚の間に膝立ちになり、両手を脇の下から腰骨の辺りまで往復させた。
10本の指はまるで触手のように脇腹で踊っている。
触手に反応した部分は必ず舌先でチェックされ、カルテに詳細に記入された。
カルテには既に首、腕、脇、脇腹、腹部までが記入されている。
上半身は頭部を除き、残りは胸部だけが未記入だった。
「さぁ、今度はここよ」
10本の触手はゆかりの柔らかな胸の丘を登り始めた。
羽で撫でるようなタッチに時々爪で引っ掻くような動きが加わる。
「ああぁぁ〜いいぃぃ〜」
「ほぅ〜らぁ〜感じるでしょう」
しかしそれは丘の途中にあるポイントを見逃すまいとするかのように、遅々として登ってはこなかった。
「早く乳首に触って欲しいんじゃない?」
「そんなこと、そんなことな……いです……」
御堂はその感触や肌質を楽しみながら触り続けている。
タップリ時間を掛けてようやく爪が乳輪の外周を引っ掻き始めた。
「ああっ」
「ふふふっ、触りもしない乳首がこんなになって。さすがに胸は……想像以上ね。
 虐め甲斐があるわ。ほらっもう少しよぉ」
「ああぁ、はぁ、はぁ、ううぅん」
ゆかりは胸を反らすように動くが、指はいっこうに乳首には触れなかった」
御堂は人差し指と中指の2本だけを伸ばし、乳首の通る間隔を開け、2本の爪で乳輪に平行線を引くように動かした。
指の間を通るシコり起った乳首に触ることはない。
「ああぁぁ〜ああぁ〜。あはぁぁ〜」
「ふふっ、そろそろ我慢も限界かしら?」
平行線は縦に横に、そして斜めに縦横無尽に引かれてゆく。
「触って欲しいんでしょ。正直におっしゃい」
御堂は両手の人差し指1本で左右の乳首の付け根を器用に引っ掻いた。
それは乳首から放射状に1本ずつ丁寧に惹かれてゆく。
「ほら、ほら、ほらっ、んん? どう? これは、ほらっ、ほらっ」
熟女の粘着質な執拗な責めにゆかりはついに降参した。
「ああぁぁ。さっ、触ってください。乳首に、乳首に触ってぇ」
「そうよ、早くそう言えばいいのに」
1本になった触手は再び柔らかな丘の下へ戻ると、今度は螺旋を描きながら丘を登り始めた。
二つの丘に同時に螺旋が引かれてゆく。
触手の描く螺旋は乳輪の回りで旋回した。
やがてゆっくりと乳輪内に進入すると、乳首の付け根ギリギリを回り続けた。
「ああぁ、いやぁ、早く触ってぇ、触ってくださいぃ」
「可哀想に、こんなに焦らされて。触ってあげましょうか? んん?」
御堂は触ると見せかけて乳首に息を吹きかけた。
「ああぁぁ〜ああぁ〜。いっ意地悪しないでぇ」


御堂はシコり起った乳首に触ると見せてギリギリまで迫り、そのまま焦らし抜いた。
触って欲しいもっと感じたいというゆかりの思いは、何度も肩すかしを食った。
「うふっ、もうココがピクピクでしょ。痛いくらいよねぇ。でもね……」
言い終わらないうちに御堂の親指とひさし指が、痛い程シコり起った乳首を摘み上げた。
それはゆかりの不意を突く為に、わざと言葉の途中でした些細な計略だった。
かしゆかりには絶大な効果を発揮した。
突然の快感が体を駆け抜け、快感は衰えずに今も感じ続けている。
乳首を摘む2本の指先に徐々に力が加わり、容赦なく乳首を押し潰していった。
突然の快感は痛みへと昇華した。
「ほらっ、痛い?」
「あうっ、ああぁっ」
そして突然離したかと思うとまた潰すように摘み上げる。
「痛かった? ほらっ、このままずーとっ」
「はぁぁ、あううぅ〜。いっいやぁ〜離してぇ」
「いいわよぉ。はいっ。ほらまた、ギュ〜!」
「痛いぃ〜。いやぁ〜」
「まだよぉ〜、まだこのまま。もう少し我慢してくださいね〜。ほぅ〜らっ」
「ああぁっ、いやぁ、痛い。痛い離してぇ〜。あうぅぅ〜」
「痛がってるのぉ、まるで喜んでるみたいよ。ゆかり」
「いやぁ、離してぇ。痛いぃ〜、いやぁ、いやぁ、いやぁぁ〜」
ゆかりの声はこの部屋から出ることはなく、僅かに漏れたとしても2枚の防音扉が全て吸い込んだ。
それを十分承知している御堂は、思う存分乳首責めを続けている。
「ほらっ、今度は離しませんよぉ、もう少し強くしてみますからねぇ。我慢してくださいねぇ。ほぉ〜らぁどうですかぁ?」
「ひいぃぃ〜。だめぇ、もうだめぇ。もう我慢できないぃ。いっいやぁ〜やめてぇ」
「我慢できないのぉ? ふふっ、でもまだまだ、このままよぉ。ほらほらほらぁ〜」

ゆかりの全身は朱色に染まり、眉間に深い皺を作ってよがっている。御堂はもっといたぶってやりたくなった。
そして嬲られ続け敏感になっているその乳首に口を近づけた。
それをゆかりは首を上げてみている。
御堂の燃えるような目と、ゆかりの涙目が絡まった。
御堂はゆかりの溢れそうな涙を見つめながら口を開けた。
赤い唇から白い歯が覗く。
その歯が赤い乳首に近づいてゆく。
「いやぁ、やめてぇ、そんな、だめぇ」
十分に痛みを感じているこの乳首を今噛まれたら、ゆかり脳裏に恐怖のシナリオが浮かぶ。
雪絵は右手の指先を乳首の付け根にづらした。
その指先から充血した乳首が飛び出している。
雪絵の歯は、悪魔の顎となって乳首をその断頭台に乗せた。
「やめてぇ、やめてぇ。いやぁ。だめぇぇ〜」
断頭台が降りるその瞬間まで、指は両乳首を一定の力で潰し続けている。
御堂の目が疑問符を提示するように余裕の態で一瞬丸くなった。
ゆかりの全身が強ばったように緊張している。
それを感じて御堂の目が意地悪く笑った。
そして断頭台の刃は、柔らかな乳首に鋭く食い込んでいった。


「いやぁぁぁ〜……ああっ、ああっ、ひぃぃぃ〜痛ぁぁぁぃぃぃ〜」
ゆかりの喘ぎ声は悲鳴に変わり、その悲鳴は今や断末魔の声となって仮眠室に響き渡った。
検査という名の拷問。
性感チェックという名の処刑。
まるで生きながらにして体を食いちぎられるような恐怖が胸の奥から沸いてくる。
しかし同時に、四肢の自由を奪われ、快感をそして苦痛を与えられながら弄ばれている自分の羞恥、
そんなものに酔っていくような脳内の変化を、ゆかりは感じていた。

御堂は心地よいBGMを聞くようにゆかり悲鳴を楽しんでいる。
M体質である御堂自身、院長の真弓から同じ事をされた経験があり、
今のゆかりの苦痛がどの程度の物であるか、手に取るように判った。
そしてどうすればこの苦痛が増すのかも。
御堂の中の悪魔は更なる悲鳴と苦痛を欲し呟いた。
「ふふふっまだよ、ゆかり。まだまだ。今度はこうよ」
御堂の歯が噛む力はそのままに、横にすり潰すように顎を動かした。
ゆかりの乳首が右に左に首を振り、肉同士がすれ違うように擦れ合った。
そして左指先にも当然のごとく更に力が加わる。
「ひぃぃぃ〜、いやぁ、いやぁぁ〜やめてぇぇぇ〜」
悲鳴が高まるたびに御堂の背筋にゾクゾクとした快感が走り抜ける。
ゆかりの変化は御堂にも伝わっていた。あの断末魔の裏でゆかりは楽しんでいる。
感じている。まだまだ未開発だが、こうされることを心のどこかで待っていたのではないか。
心の奥の禁断の扉、今までははしたないと片付け鍵を掛けてきた扉。
本当は開けてみたかった扉、その扉が今少しだけ隙間を空けたのかもしれない。
最初からあまりきついことは出来ないと判断した御堂は、1分程でゆかりの乳首を開放した。
実際には1分ほどの時間も、悪魔の断頭台から解放されたゆかりには10分以上の時間に感じられた。
「痛かった?」
「はいっ、もう噛むのはやめて」
「本当に、本当にそれだけ? もう一人の自分に出会ったんじゃないかしら?」
今のゆかりには淫相とも言うべき表情が浮かんでいる。
「えっ?」
一瞬の戸惑いの後に甦る記憶。そう、あの悲鳴には確かに恐怖と歓喜、いや淫楽が混在していた。
「まぁ、いいわ。そのうち判る事よ。心の鎧を脱ぎ捨てて丸裸になった時、本当のあなたが現れるわ」
「本当のあたし?」
「そうよ。本当のゆかり。それがどんな顔をしているのか、今から楽しみだわ。
さぁ、チェックを続けるわよ。今度はこっちよ。いい声を聞かせてちょうだい」
今の今まで押し潰されていた右乳首は腫れ物のように敏感になっている。
御堂はその乳首を口に含むと舌で転がしねぶり回した。
「あうっ、ああぁっ、あぁぁ〜いいぃぃ〜」
さっきまでとはうって変わり、まるで飴をしゃぶるような甘美な愛撫だった。

白い魔女 vol.1

ネットでみつけたビアン小説

白い魔女 vol.1■

「それではよろしければ、ココに署名と捺印をしてください」
真弓は腕を伸ばし、『印』の字のあるところを指差した。
白衣から白く綺麗な腕が覗く。
スラリと伸びた細い指が、赤いボールペンに絡まっている。
当然のごとく爪は短く切られていた。
「はい」
ゆかりは『献体契約書』に署名し、持参した実印を押した。
「それと大概の物は部屋にそろってますが、必要な物があれば御堂に言ってください。
 それから一つ言い忘れましたが、現金を所持することは出来ません。
 何か購入したい物があるときは、全て御堂を通して購入してください」
「はい。わかりました」
その後ゆかりは借金返済に関する事や、ここでの生活についての詳細な説明を受けた。
時計の針は午後4時を回っていた。

その後ゆかりは特別室に案内された。
場所は院長室からエレベーターに向かって3つ目の部屋、廊下を仕切る2枚の自動ドアのすぐ横にある病室だった。
特別室と言っても、一般の病室よりも幾分広く、他の入院患者たちと顔を合わせないで済むと言ったこと以外、特別なことは無かった。
ゆかりは必要な物をメモに書き出し、御堂に渡した。


その日の夜。

消灯時間の9時30分を回ると、入院病棟の灯りが消され、窓から見えていた大銀杏が月に照らされ、黒いシルエットに変わった。
その姿はまるで巨大な魔王がそこに降臨したようだった。
薄暗い廊下を歩く一人のナースが、ゆかりの部屋の前で立ち止まった。
控えめなノックの音の後、静かに開けられたドアから御堂雪絵が姿を現した。
「まだ寝てないでしょ。ゆかりさん」
「ええ、何か?」
「今夜はあなたの献体初夜でしょ。一緒にいらっしゃい」
御堂はゆかりの腕を優しく取ると、ベッドから半身を起こすのを手伝った。
こんな時間から一体どこへ行こうというのか。
初夜という言葉に不安に駆られながらも御堂の後に従った。
浴衣姿のゆかりは部屋を出ると少し肌寒さを覚えた。
前を歩く御堂は2枚の自動ドアを抜け、昼間ゆかりが入った院長室の隣の部屋に入った。
誰もいないはずのその部屋は、すでにエアコンが効いて寒さを感じなかった。
部屋に入ると鍵を掛ける音が室内に響き、御堂が言った。
「ゆかりさん。今夜があたしとの初めての夜になるわね」
「えっ? あのう御堂さん、明かりを……」
戸惑うゆかりを余所に、御堂はゆかりの両肩を掴むとテーブルに押し倒した。
ゆかりより一回り大きい御堂がゆかりに覆い被さるようにのし掛かってくる。
浴衣の裾が大きく割れて、ゆかりの脚が太腿の付け根まであらわになった。
その脚を月明かりが青く照らしている。
御堂がゆかりの両手首を掴んだ。
「大人しくしなさい。あなたは献体なんだから」
御堂の顔が鼻が触れ合うほどに近づいた。


ゆかりにのし掛かった御堂は、首をかしげるようにして唇を重ねた。
「これ以上手荒なことはさせないでゆかりさん」
突然の出来事にゆかりの首が思わず横を向く。
それは反射的な体の反応だった。
「嫌なの? そう、それなら」
御堂は横を向いたその首筋に吸血鬼のように吸い付いた。
紅い唇が割れると、ぬめった生温かい舌が延びた。
それは唾液の軌跡を残しながら、ゆかりのうなじを舐め上げていった。
「ああっ、みっ、御堂さん。やめて」
「何を? 何をやめるの?」
「こっ、こんな事。ちょっと待ってください」
「やめるなんてもったいない。んん? ほらっ」
舌先がゆかりの首筋をチロチロと擽る。
「ああぁん。だめ。やめて。御堂さん」
ゆかりの体にゾクゾクとした快感を生み出しながら、御堂の舌はネチネチとその首筋を這い降りていく。
御堂の体が移動するにつれ、浴衣が無数の皺を作りながらはだけ、白い柔らかな胸の谷間が露出してゆく。
「ああぁ、いや」
テーブルに押し倒されてもつま先は床に触れている。
その仰け反った状態のゆかりに御堂が体重を預けるようにしてのし掛かっている。
両手首を掴み自由を奪われたゆかりに為す術はなかった。
はだけた浴衣の下で、乳首が硬くシコっていた。
それを知ってか知らずか、御堂の舌は谷間の中央に差し掛かった。
「何でも言うことを聞くのが献体の契約よ。これ以上言うことを聞かないと契約違反よ。いいの?」
「そっ、それは……」
「なら、大人しくしなさい。言うことを聞く?」
「はい」
「そう、それじゃキスして。それが服従の証よ。さぁ、その可愛い唇を開いてちょうだい」
ゆかりは唇にわずかに隙間を作った。
御堂の目がゆかりの目を見つめている。
その目に従うように隙間が拡がってゆく。
「そうよ。良い子ね。あたしの舌を受け入れるのよ」
二人の唇が重なり、御堂の舌がその隙間から差し込まれるように延びた。
2枚の柔らかく生暖かい女の舌。
それは2匹の蛇のように絡み合ってゆく。
舌を絡ませながら御堂は、自分の中に溜まった唾液を意識的にゆかりの口に流し込んでゆく。
1分、2分。ゆかりの今まで経験したことのない程キスは長く続いた。
御堂の舌はゆかりの全てを味わい尽くすように、舌の届く範囲は全て舐め回してゆく。
御堂の手がゆかりの手首から離れ、掌をなぞりながら互いの指の隙間に指を入れ、そして固く結ばれた。
その時ゆかりは、自分の唾液と共に御堂の唾液を飲み下した。
御堂はゆかりの上から起きあがり、ゆかりを立たせた。
「隣の部屋に行きましょう」
ゆかりの手を取って、御堂は院長室の反対側の扉を開けた。


その部屋は隣の部屋と比べると幾分狭く、室内にはセミシングルのベッドとクローゼット、そしてその隣に小さな机、その上には鏡が置かれている。
部屋の隅にはテレビが台の上に置かれ、ベッドに横になりながら見られるようになっていた。
この部屋は廊下側にドアは無い。
つまりこの部屋には隣の部屋からしか入ることが出来なかった。
それは廊下側にはバスルームがあり、そこには曇りガラスが嵌められた薄いドアがあった。
明かりを点けていないこの部屋に、蒼い月の光が音もなく忍び込んでいる。

この部屋も事務室と思っていたゆかりは思わぬ光景に目を丸くした。
「どう? 驚いた。ここわね、院長の仮眠室なの。仕事で遅くなった時なんかよく使っているのよ。
 出来るだけ家に帰るようにはしているみたいだけど」
「あっ、ええ……」
「さぁ、こっちにいらっしゃい」
御堂はゆかりをベッドの脇に誘うと、ベッドの中程に腰掛けた。
ゆかりはその正面に立っている。
「それを脱いで。下着もよ」
「えっ? はっ、はい」
ゆかりは浴衣の帯を解き、両肩から滑らせるようにすると両腕を抜いた。
その浴衣を2つ折りにすると御堂に渡した。
浴衣を受け取った御堂はそのままゆかりを見つめている。
「次は? 次はどうしたの? 早く脱ぎなさい」
戸惑っているゆかりに焦れたように言った。
ゆかりの指先が腰に掛かり、下着を下ろし始めた。
ゆかりの黒い茂みが姿を現し、御堂の目がソコに集中する。
全てを取り払ったゆかりの両手がソノ部分を隠す。
「手をどけて後に回しなさい」
「はい」
ゆかりは全裸のまま、まるで叱られている生徒のように俯いている。
御堂は頭から足下までゆかりの体を鑑賞した。
無駄な贅肉のない締まった体。
柔らかそうな大きな胸とその先端についたピンクの乳首。
脇腹から腰にかけての線は水泳で培った物だろうか。
太腿から足首か掛けて徐々に細くなってゆく脚線は、雪絵の好みのタイプだった。
股間を隠す黒い茂みはそれほど多くはなく、その奥に隠れたまだ見ぬ彼女の陰花は、さすがにこの位置からでは見えない。
「後ろを向いて」
ゆかりは言われるままに御堂に背を向けた。
白く陶器のようなその背中に、ウェーブの掛かったセミロングの黒髪が陰を作っている。
後ろから見ても美しい腰のラインはやや小振りなヒップへと恕リがり、思わず手を伸ばしたくなる太腿は、蒼い月明かりの中でも輝くようだった。
ギリシャ彫刻のようなゆかりの後ろ姿に、御堂の視線は釘付けになった。
御堂はそれを暫く鑑賞した後、音もなく立ち上がった。
後から近づき細い両肩を抱いた。
耳元に口を寄せうなじにキスをする。
淡くシャンプーの香りが鼻を擽る。
「あなたの体とっても綺麗よ。ゆかり」


御堂はゆかりの肩に置いた手を、二の腕に滑らせながら一緒にベッドに座った。
掌に人肌の温もりが伝わる。
背中を丸め脚を閉じ、緊張した面持ちでゆかりは俯いている。
御堂は片手を背中から肩に回し、もう一方の手でゆかりの太腿の合わせ目を撫でた。
思った以上にスベスベと吸い付くような肌だった。
背中に回した手でゆかりを横になるように誘った。
ゆかりはゆっくりと倒れ込み、両脚をベッドに乗せ仰向けに横たわった。
御堂は1度立ち上がると、慣れた手つきで水色のナース服のボタンを外していった。
熟した女の柔らかな肉体が制服の下から徐々に現れ始めた。
制服をそのまま床に落としながら脱いでゆく。
御堂が下着姿になったとき、制服は足もとに山になって積み重なった。
御堂はゆかりの傍らに腰掛け、背中に手を回してブラを外した。
そして自分が上になろうとした時、ゆかりが羞恥心から両手で自分の胸を隠すように覆った。
「しょうがないわね。ゆかり」
御堂はゆかりの上になると、馬乗りになるように体勢を整えた。
そしてゆかりの両手首を掴むと胸元から引きはがし、万歳をするようにベッドの両隅に押さえつけた。
「あっ、いやっ、やめて」
「だめよ、悪い子はこうしないと。ほら大人しくしなさい」
そのまま御堂は馬乗りになった体をゆかりの胸近くまでずらし、
右手を離すと上体をゆかりの右腕にかぶせるように倒れ込み、
背中をゆかりの顔に向けるように捻った。
片手を伸ばしベッドの脇から手枷を掴みだすと、ゆかりの右手首に手枷を嵌めた。
「いやぁ、何?」
「ふふふっ」
御堂の上体で右手を押さえられたゆかりに対し、両手が使える御堂にとって手枷を嵌めることは容易なことだった。
手枷は黒い革製でベルトで閉めるようになっている。
その手枷から30センチほどの鎖が延び、もう一方のベッドの脚に嵌められた手枷に恕リがっている。
同じ物がベッドの4つの脚に取り付けられていた。
ゆかりの右手はベッドの隅に向けて伸ばされたまま、手枷でしっかりと固定された。
「ほら、こっちもよ」
片手の自由を奪われたゆかりの左手に手枷を嵌めるのは造作もないことだった。
「やめて、御堂さん。これを取って。お願い」
御堂がベッドの脇に降り、ゆかりの足を固定する足枷を取り出した。
鎖の奏でる小さな金属音がゆかりの耳にも届いた。
「さぁ、脚にも嵌(は)めましょうね」
「いやぁ、やめてぇ」
御堂はゆかりのその滑るような右脛に跨ると、素早く足枷を嵌めてしまった。
そして左足首にも黒い足枷が嵌められた。
両脚を約90度に開かれた状態で、ゆかりの四肢はベッドにX字形に固定された。
「どう? 鎖に繋がれた気分は。これでゆっくり楽しめるわね。ゆかり」
月明かりに照らされたその肢体は蒼白照り光り、生きた人形のようだった。


「あなたは人一倍羞恥心が強いようね。そういう人好きよ」
「お願い。これを取って下さい」
「あなたの綺麗なこの体。月明かりなんかで見るんじゃもったいないわ。
 もっとよく見せて。ねっ、いいでしょ。第一こんなに暗くちゃカルテに何も書けないわ」
「えっ? カルテ?」
御堂は微笑みながら立ち上がると、ドアの脇にある照明スイッチの所へ行った。
この部屋の照明は仮眠室ということもあって、照度の調節がツマミを回すことで調節できた。
ツマミの回りにはOFFから始まり、1から10までの目盛りが刻まれており、最後はMAXと書いてある。
五百円玉よりもやや大きいツマミを回すと、部屋は夜明け前のようなほんのりとした明るさに包まれた。
御堂はツマミと回し続ける。
夜明けはやがて月光を掻き消し、徐々に日中の明るさに迫りつつあった。
「いやぁ、恥ずかしいわ。そんなに明るくしないでください」
「あら、もっと明るくなるのよ。ほら、こんなに」
ツマミはやがてMAXの表示に達した。
それは直射日光を浴びているのと同程度の明るさになっていた。
もはやゆかりの体に陰を作るのは、黒い茂みに隠れた部分だけとなった。
「こうして明るくすると、白い肌が本当に綺麗ね。ゆかり」
御堂はベッドの脇に腰掛けるとゆかりの内太腿を片手で撫でた。
柔らかな茂みに小指が触れる。
「ああっ」
「んん? 少し震えてるわよ」
手は太腿から膝、脛から足首そして太腿へと撫で回した。
「ツルツルでスベスベね。これから色々チェックさせてもらうわよ」
「えっ? チェック?」
「そう、チェック。性感チェックよ。どこをどうしたら一番感じるか。
 どんなことをしたら悶え、声を張り上げるか。
 全てカルテに記入させてもらうわよ」
「そんなっ、そんなことしなくても……」
献体にはいつもまず、このカルテを作成しているの」
「でっ、でも」
「怖い?」
「ええ」
「そうでしょうね。何をされるかわからないものね。
 でも心配しなく出大丈夫よ。体を傷つけるようなことはしないから」
御堂は机の引き出しから、バインダーに挟まれた数枚のカルテを取り出した。
「これからこれを全て埋めていくのよ」
御堂はゆかりにカルテを簡単に見せた。
そこには数十項目にわたるチェック欄や人体の略図などが書かれている。
「それじゃゆかりさん。始めますよ」
突然ナース口調になった御堂は、カルテを枕の横に置いた。
「最初は指と舌でチェックしていきますからね」